明治時代のはじめ、日本ではまだ人力車や飛脚など、まだ人のチカラで人やモノを運んでいました。そんな時代に、大隈重信は世の中をもっと便利にするべく全国に鉄道を通そうと構想しました。
2020年に発見された「高輪築堤」は当時の貴重な鉄道遺構です。鉄道事業の最高責任者であった大隈重信が、高輪の地が軍事上の問題で鉄道を通せないという問題に対して、『陸蒸気(おかじょうき)を海に通せ⇒それならば、陸ではなく、海の上へ通そう!』と決めたことで、田町-品川間の海上に全長2.7kmの堤防が築かれ、その上に線路が通りました。
写真:「高縄鉄道之図」(鉄道博物館提供)